住む

 み んなで楽しく住もうよ
京の シェアハウス、学生に人気
(2003年5月2日)

  京都市内の学生の間で、1棟の家に共同で住む「シェアハウス」が人気を 集めている。1戸建てや元社宅など形はさまざま。家賃の安さだけでなく、交 友関係が広がるなど一緒に住む刺激が大きな魅力になっている。

 ▽家賃も安く、 広がる交友

 左京区吉田の古い 木造民家には東奈緒さん(21)など京都精華大の女子学生4人が2年前から住 む。いずれも実家が大阪府枚方市で、1人暮らしをしたかったことから「みん なで住んだら面白い」と家賃を分担して借りた。1階の居間や台所は共用に、 2階の4部屋を各人の個室にしている。

 同区浄土寺には、京都精華大を卒業したばかりの若者4人が店舗兼社宅 の建物を改装して始めた「共同アパート」がある。昨年7月に共同で借り、1 階の店舗部分を4人が使うアトリエにする一方、2、3階の12部屋を創作活 動をしている若者などに貸し、住民が交流する部屋も設けた。

 どちらの例も1人当たりの家賃は3万円前後で、周辺のワンルームマン ションの半額ほど。東さんは「4人の友達が次々来て、その友達がまた友達を 呼ぶ。すごく交友が広がる」と魅力を語る。居間に置かれたノートには、家に 立ち寄った100人を超える友達が名前を書き残している。

 ▽仕送りの減少が復権後押し

 不動産会社ルームマーケット(左京区吉田)は、シェアハウスに力を入 れ、これまでに20件以上をまとめてきた。2年前から毎月のように申し込み があり、物件が足りないという。京都精華大などの芸術系大学だけでなく、同 志社大や京都大の学生も多い、という。

 同社の平野準社長(29)は「ワンルームマンションで失われた共同生活を 楽しむ生活スタイルが復権してきた。不景気による仕送りの減少も後押しして いる」とみる。

 シェアハウスが定着していくには課題もある。町家に住みたい 人と大家の橋渡しをしている団体「京町家情報センター」(中京区)には、発 足した昨年4月以来、「シェアハウスで」という20代の社会人や大学院生が 5人訪れた。だが、契約が成立した例はまだない。松井薫事務局長(53)は「賃 料が滞りなく入るかどうか不安を抱く大家が多い。何らかの保証制度があれ ば、空き家の再活用に大いにつながるのでは」と指摘する。

写真=共用の居間でく つろぐ東さんたち。「なんとなくよく集まりますね」(京都市左京区)
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