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(443)春の野原でねころぼう

作品

・のはらでねころころころりいい気持ち
亀岡市・亀岡小4年 橋本 芽依

・しめていたカーテン開ける春の風
亀岡市・亀岡小4年 田村 清葉

・桜草はっぱ押しのけつぼみ立つ
京都市・大宅小4年 辻 雪月輝

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 橋本さん。「いい気持ち」を「ころころり」に変えるとさらに気持ちがよくなるよ。

 野原でねころがる短歌と俳句に次のようなものがあります。

春の野にすみれ摘(つ)みにと来(き)し我ぞ野をなつかしみ一夜寝(ひとよね)にける
山部赤人(やまべのあかひと) 

 これは日本で一番古い歌集『万葉集(まんようしゅう)』に出ている歌です。春の野へすみれを摘みに行ったら、野原がとても気にいって、一夜を野原ですごしたよ、というのです。この気持ち、分かるような気がしますね。

ねころんで書(ふみ)よむ人や春の草
正岡子規

 「書」は本です。これは18歳の子規が作った俳句です。草の上での読書が気持ちよさそう。

 田村さん。春の風を窓にむかえたのですね。春風のここちよさが伝わってきます。ところで、亀岡小学校3年生のみなさんから575が送られてきたのは3月でした。「4年生もうちょっとでなるんだよ 村松瀬維」「4年生もうすぐなるしすごいよね 小林歩夢」などという作品があって、4年生になる期待に胸を高鳴らせている感じでした。村松さん、小林さん、4年生の学校生活を句にして送ってください。

 辻さん。盛り上がって咲くサクラソウの感じが「はっぱ押しのけ」でとてもよく表現できました。パチパチパチ!
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604-8577 京都新聞文化部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto-np.co.jp

【2018年04月22日掲載】