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インデックス

(450)元気くれる言葉のかみさま

作品

・みっつあるこめのかみさまのこさずに
京都市・南殿幼稚園年長 角 だいな

・なつのかぜスケボーとしょかんれもんあめ
大津市・瀬田北小1年 小森 勇輝

・あつい日にたべるスイカはまたちがう
京都市・勧修小2年 丸山 清顕

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 角さん。幼稚園で、あるいは家で、茶わんについたごはん粒(つぶ)は米(こめ)のかみさまですよ、と教えられているのですね。ですから、かみさまを残してはいけません。きれいに食べるのです。おにぎりを食べるときなども、指にごはん粒がついたら、かみさまがついた、と思うのでしょうね。いいなあ、この見方。ものを大事にする、ものをそまつにしない、自然の恵みに感謝するなどという人としての基本的姿勢を、米のかみさまは教えてくれます。

 小森さん。俳句作りの基本をすっかりのみこんでいますね。言葉を積み木のように並べる、それだけで言葉たちがなにかを表現してくれます。小森さんのこの作品では、夏の日の気持ちよさを言葉たちが表現しました。

 丸山さんの句はおかしいです。思わず笑いました。小学2年生の丸山さんが、「うん、暑い日のスイカは特にうまいよ。スイカは暑い日のもんだね」と言っているとようすを想像したからです。私の友だちみたいな口ぶり!?

 みなさんの575を見ていると、じめじめしていやな梅雨(つゆ)の日の気分が消えます。575の言葉で表現すると、なんとなく楽しくなってしまうのです。これはきっと575の言葉の力です。

 言葉もまた米のかみさまに似ているのかもしれません。大事に使うと、いろんなものを私たちにもたらすのです。小さなかみさまのようなものはあちこちで活躍しています。
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604-8577 京都新聞文化部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto-np.co.jp

【2018年06月17日掲載】