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日新電機社長 齋藤成雄氏

アジア新市場を開拓
齋藤成雄氏
さいとう・しげお 東北大工学研究科修了。1979年に住友電気工業入社。エレクトロニクス事業本部副本部長や常務などを経て2016年6月から日新電機専務、17年6月から現職。新潟県出身。63歳。

 日新電機は、2020年までの中長期計画の達成に向け、アジアなどの新市場を開拓する。4月には、新製品開発にあたる新組織設立などの組織改編を行った。齋藤成雄社長に狙いを尋ねた。

 -組織改編の狙いは。
 「16年から5年間の中長期計画を目標に活動しており、18年度はその中間点にあたる。売り上げが若干未達傾向にあるため、新しい製品や新しい市場を開拓していく必要がある。スピード感を持ってやるために、社長直轄の企画開発部を新設した。昨年7月から市場調査や技術の活用分野を考え、大まかなプランができた。それを実行に移す」

 -どういう製品を開発するのか。
 「われわれは電力の品質を良くする設備や、電気事故の被害を最小限にする機器を作っていて、その分野では力がある。昔からある技術をさらに伸ばし、新しい市場に適したものを開発していけないかと考えている。グローバルで戦っていくことを常に頭に置いて、新しい骨太の商品を開発するのが命題だ」

 -重視する市場は。
 「これから電力需要が増す東南アジアやインドを狙っていきたい。中国では1990年代から3製造拠点があり、中国経済が立ち上がってくる時にその中に入り込んだ。基盤はできている。これからは中国以外のところでも頑張っていく。現地で戦える商品を現地視点で開発していく」

 -課題は。
 「一番は価格。次が付加価値。東南アジアでは、電圧が安定しているなど、質のいい電気が必要になってくる。そういうところを狙って、いいタイミングで、値段を抑えた商品を出せれば、非常に可能性がある」

 -電力自由化などの大きな変化も起きている。
 「東日本大震災をきっかけに、トラブル時に電力を融通したり、再生可能エネルギーの利用を拡大したりと、いろいろな事が起こった。電気の使い方に多様なケースが出てきており、今までの環境から劇的な変化が起こっている。きっちり対応すれば、大きなビジネスチャンスだ」

【2018年05月31日掲載】