四条花見小路をやや下がったところにある「花彩」は、お茶屋さんそのままの姿で営業されている甘味処・和小物店。「自分が育てていただいた祇園に自分なりのお返しをしたい」。店主の桐木千寿さんは、20年間、祇園で舞妓、芸妓を務めておられた。
「甘味処・和小物店をやっていきたいというのではなく、大勢の人に気軽に入ってきてもらうためにこういうお店にしたのです」。最近では花見小路周辺も誰でも気軽に入れるお店がたくさん誕生しているとはいうものの、すっかり定着してしまっている「一見さんお断り」のイメージはなかなか払拭されない。「外国人の観光客の方は、見学だけされて写真とか撮って帰られる方もいらっしゃるのですが、日本人の方がお店だから買ったり飲んだりしないといけないのではと、外から覗かれるものの通り過ぎてゆかれるのが多いですね」。築100年になる建物はほとんど改装していないため、お茶屋さんの作りなどを見学するには貴重な場所だけに残念なこと。 |