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工場買収の承継例紹介 京商と工業会、初の共催セミナー

事業承継について講演する最上インクスの鈴木社長(京都市下京区・京都経済センター)
事業承継について講演する最上インクスの鈴木社長(京都市下京区・京都経済センター)

 3月に全面開業した京都経済センター(京都市下京区)で、京都商工会議所と京都工業会による初の共催イベント「事業承継セミナー」が14日に開かれた。金属加工の最上インクス(右京区)の鈴木滋朗社長が鳥取県の工場を買収して事業承継したモデルについて講演した。

 経済団体が集結する同センターでは入居団体の交流が広がっている。これまで団体ごとに開く行事が多かったが、センターに集中することで共催イベントが生まれた。今回は中小企業の関心が高い事業承継をテーマに、両団体の会員ら約60人が参加した。

 鈴木社長は、事業整理で譲渡先を探していた鳥取県の工場を取得した経緯を説明。「事業と雇用の継続が条件だったが、別会社の従業員の人生を背負うのは不安で悩んだ」と打ち明けた。だが、「現地の行政、商工会議所の支援や助成金による後押しが大きく、決断できた」と説明した。

 多大なコストがかかったが、約30人の社員とのコミュニケーションに注力して軌道に乗せた経緯を語り、「最初に撤退基準を作り、できる限り現地化して差を埋めるビジネスモデルを描くことが大切だ」とアドバイスした。

【 2019年06月15日 12時00分 】

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