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身近で発見、コイ科の新種「ナガレカマツカ」展示 琵琶博

新種のナガレカマツカ(琵琶湖博物館提供)
新種のナガレカマツカ(琵琶湖博物館提供)

 滋賀県内の河川にも生息し、4月に新種として発表されたコイ科の「ナガレカマツカ」が草津市下物町の琵琶湖博物館で展示されている。甲賀市内の河川で見つかった個体で、同館は「21世紀の今も身近な場所で新種の生物が見つかることを知ってほしい」と話す。

 国内の「カマツカ」は従来1種のみとされてきた。しかし兵庫県内の私立高教諭らが4月24日、遺伝子が違う3系統があり、カマツカの他に、別種のナガレカマツカと東日本に生息する「スナゴカマツカ」を発見したと論文で発表した。

 カマツカは県内各地の琵琶湖の砂場や農業用水路などに幅広く生息する。成魚は体長約20センチ。一方、ナガレカマツカは県内では湖東や湖南の河川上流域に分布する。体長は約15センチでカマツカより口先が短く、口ひげが長いのが特徴という。

 同館では同教諭が甲賀市内で採取した6匹のナガレカマツカの成魚を飼育し、うち3匹を展示。3種の特徴を写真入りで対比した説明パネルも置く。今後、県内の分布域の詳細な調査も行う。

 同館の田畑諒一学芸技師は「身近な自然にもまだ誰も知らないことはたくさんある。展示が興味を持つきっかけになれば」と話す。

 6月23日まで。入館有料。月曜休館。

【 2019年06月04日 16時10分 】

ニュース写真

  • 新種のナガレカマツカ(琵琶湖博物館提供)
  • 琵琶湖博物館で展示されている新種のナガレカマツカ(草津市下物町)
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