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「ゼロ農」の挑戦 豪雨被災の土地を畑に、まずは土作りから

畑の土作りに取り組むオムロンのボランティアら。後ろの裏山には崩落した跡が今も残る(綾部市鍛治屋町・里山交流研修センター)
畑の土作りに取り組むオムロンのボランティアら。後ろの裏山には崩落した跡が今も残る(綾部市鍛治屋町・里山交流研修センター)

 5年前の豪雨による土砂崩れで被災した土地を、人々が交流する畑に生まれ変わらせる試みを、NPO法人里山ねっと・あやべが、運営する里山交流研修センター(綾部市鍛治屋町)で始めた。やせた土地でゼロから始めるため、試みの名を「ゼロ農」と名付けており、企業、大学のボランティアも協力している。

 里山交流研修センターは旧豊里西小を活用した施設。2014年8月の豪雨で、裏山が高さ約30メートル、幅15メートルにわたって崩れ、旧体育館に土砂が流入し、浸水した。旧体育館は翌年解体され、やせた赤土の土地だけが残った。

 被災から5年近くが過ぎ、土地の活用法を模索する中で、里山ねっと・あやべの職員森慎一さん(54)が「1からではなく、土を作るゼロからスタートする農業をやってみては」と発案し、実行に移すことにした。

 5月22~24日には市内に事業所があるオムロンの社員たちがボランティア活動で、発酵させた竹チップや牛ふん堆肥、山土を入れて畝を作り、サツマイモを植えた。土作りや安定した収穫には時間がかかるが、トマトやナスの栽培にも着手している。府立農業大学校生が栽培面で、綾部市と包括連携協定を結んでいる京都産業大(京都市北区)の学生が収穫物の商品化などの面で参加し、企業のボランティアらと共に交流する。

 森さんは「学生の新しい発想を生かし、小学生による収穫体験などの交流も行いたい」と話している。

【 2019年06月04日 10時53分 】

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