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循環器医の多さ、図書館の貸出冊数…「長寿と関係あり」裏付け

滋賀県庁
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 全国トップクラスの「長寿県」になった要因を分析している滋賀県は、滋賀大データサイエンス学部や滋賀医科大などと連携し、全国的にみて低い脳血管疾患の死亡率や、図書貸出冊数が多いといった県の特徴が長寿につながっていることを統計的に裏付けたと発表した。県が掲げる喫煙率や飲酒量、運動量などの目標値をクリアすれば、県全体として健康寿命を男性で252日(0・69年)、女性で120日(0・33年)それぞれ延ばせるという試算も示した。

 健康寿命は、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を指す。滋賀県は男性が全国2位の80・43歳、女性が同3位の84・38歳(2016年)、平均寿命は男性1位、女性4位(15年)にランクしている。

 県は17年度から「データ活用事業プロジェクト会議」を設置し、生活習慣や生活環境に関する各種統計、医療・介護関連のデータなどを掛け合わせて分析。今回新たに、県内の循環器専門医の多さ(全国4位)、シルバー人材センターの登録率(同2位)、図書館の貸出冊数(同2位)が長寿に関連していることを割り出した。

 また、喫煙率や飲酒割合、食塩摂取量とも関係が深いことを確認。試算では、県健康増進計画「健康いきいき21」の目標値を2023年までに達成した場合、平均寿命、健康寿命ともに延びたが、健康寿命の延伸効果の方が高かった。

 一方、自分が健康だと考える主観的な健康寿命を尋ねた16年の調査では、都道府県別で女性42位、男性16位と、女性の低さが課題だった。今回、県民59人のインタビュー調査を行った滋賀医科大の伊藤美樹子教授は、女性は生涯を通じて家事を担い、それをこなせるかが健康評価の基準になりがちとして、負担の改善が「主観的な健康感を高める手がかりになる」とした。

【 2019年06月06日 19時33分 】

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