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がん細胞の遺伝子変異防ぐ仕組み、一端解明 京大グループ

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 がん細胞の遺伝子変異を防ぐ仕組みの一端を発見したと、京都大のグループが発表した。抗がん剤を使用し続ける中で、耐性化するがん細胞の発生を抑える手法の開発につながる可能性があるという。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」にこのほど掲載された。

 がんは、複数の種類の遺伝子変異が細胞に蓄積して生じる。広く行われる抗がん剤治療では、がん細胞にさらに変異が起こって薬剤耐性を持つことが課題となっている。

 医学研究科の高折晃史教授と白川康太郎助教、松本忠彦研究員らは、がん細胞の薬剤耐性化に関わるとされる酵素「APOBEC3B(A3B)」に着目。ヒトの培養細胞を使った実験の結果、PKAという酵素がA3Bの働きを変化させることを発見。A3Bの働きの変化をさらに解析したところ、A3Bが本来持っている遺伝子を変異させる機能が失われていた。

 高折教授は「A3Bの働きを阻害することで、がんの薬剤耐性化を抑えられる可能性がある」と話す。

【 2019年06月11日 20時33分 】

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