京都新聞
 紙面特集

特別展「北野天満宮 信仰と名宝―天神さんの源流―」
京都文化博物館

国宝に指定されている北野天神縁起絵巻(承久本)第六巻(部分)=鎌倉時代 13世紀・北野天満宮蔵(前期)
楽しげな参詣の様子を描いた洛外名所遊楽図屏風(江戸時代 17世紀)

神宝刻む 歴史の鼓動

 数々の神宝で北野天満宮(京都市上京区)の歴史をたどる特別展「北野天満宮 信仰と名宝―天神さんの源流―」が23日から、中京区の京都文化博物館で始まる。江戸時代初頭に描かれた「北野社頭図屏風」の最古級品など初公開史料も多く、天満宮の長い歴史と多様な信仰の世界に触れる機会となりそうだ。

 菅原道真をまつる天神社は全国で1万数千社。北野天満宮はその総本社として知られる。京都文化博物館の開館30周年を記念して開かれる今回の展覧会は、「天神さま」「天神さん」と親しまれてきた菅原道真の人となりや天満宮の創建、祭礼・神事といったテーマで天満宮の姿に迫っていく。

 目を引くのは、天満宮創建にまつわる壮大な物語を描いた「北野天神縁起絵巻」の数々。鎌倉時代の承久本(国宝)などが一挙に公開される。

 新出史料の「洛外名所遊楽図屏風」(北野隻)は17世紀の作。清水寺や祇園社などを描いた右隻と北野天満宮を中心に捉えた左隻からなる一双の屏風絵で、境内のいたるところに筵(むしろ)を広げて酒宴を張り、楽しげに参詣する様子を表現している。

 祭礼を巡る史料も興味深い。8月4日の例祭(北野祭)は朝廷が主催する勅祭であり、人々の注目を集めていた。展覧会では祭礼の場面を描いた「北野祭礼図絵巻」、御手水(おちょうず)神事(現御手洗祭)の際に使われた「松鳳硯」「梅松蒔絵硯箱」のほか、祭礼に関して徴収される経費を書き上げた史料「御祭礼之事書」なども出品される予定だ。

北野祭の様子を描いた北野祭礼図絵巻(部分)
=江戸時代 17世紀・北野天満宮蔵
太刀 銘安綱 号鬼切丸 別名髭切(重要文化財・後期)
=平安時代 11~12世紀・北野天満宮蔵

 会期中に開かれる主な関連イベントは次の通り。

(1)特別講座「北野天満宮 信仰と名宝展に寄せて」 (2月23日午前10時半)
(2)講演会「北野天満宮のアーカイブス」 (3月23日午前10時半)
(3)講演と呈茶「天正・昭和 ふたつの大茶湯―茶道史」 (呈茶は3月30日午後1時半、同4時の2回。講演は同2時半)
(4)シンポジウム「北野天満宮の歴史と信仰」 (4月2日午後1時半)

会場はいずれも京都文化博物館。参加費は(3)以外無料(ただし入場券の半券が必要)。(3)は千円(税込み)。申し込みは往復はがきか京都文化博物館ホームページ。

案内
■会     場京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
■会     期前期 2月23日―3月17日▽後期 3月19日―4月14日
■開 室 時 間午前10時~午後6時(金曜日は午後7時半、入場はそれぞれ30分前まで)。月曜休館
■入  場  料一般1400(1200)円、高校・大学生1100(900)円、小中学生500(300)円。かっこ内は前売りおよび20人以上の団体。障害者手帳提示の人と付き添い1人は無料。
■主     催京都府、京都文化博物館、京都新聞、日本経済新聞社、朝日放送テレビ
■主     催北野天満宮
■問 い 合 わ せ京都文化博物館075(222)0888
【2019年2月19日付京都新聞朝刊掲載】