読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第47回結果

 今年は次々と台風が上陸し、各地に深い爪痕を残しました。格好の写真の題材となる京滋の美しい風景や社寺もその例外ではありませんでした。いまだに参拝ができない社寺もあるようです。一日も早い復興を祈るばかりです。
 最優秀賞には、野間さんの「蜘蛛(くも)の糸」を選びました。逆光に浮かび上がったクモの糸を白黒写真で表現することで、緊張感と空間の奥行きを見事に際立たせました。優秀賞の2作品は偶然にもタイトルが同じ「こんにちは」です。西さんの作品は、ユーモラスな表情がポイント。赤と緑の色彩がパンチを効かせています。偶然性が面白い森川さんの作品は、まさにタイトル通りの「こんにちは」感がたっぷり。いずれの作品も軽妙な雰囲気が秀逸です。
 佳作では、シルエットをうまく生かした作品が目立ちました。矢野さんの「フィナーレに浮かび上がる」、土屋さんの「夏夜の光」、川口さんの「女性鵜匠(うしょう)」。シルエットの効果は、写真に力感や遠近感、物語性を与える効果があります。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞「蜘蛛の糸」(京都市上京区・御霊神社)野間 誠一

デジカメ、24〜70ミリレンズ、F3.2、500分の1秒、ISO6400
【評】逆光に浮かび上がったクモの糸が、写真をドラマチックに演出しています。白黒写真に変換することで、不要な色を排除し、より印象的な作品に仕上げています。
 

優秀賞 「こんにちは」(京都市左京区)西 正幸

デジカメ、90ミリ、F7.1、125分の1秒、ISO400
【評】花の合間から、ひょっこりと顔を出した虫の表情がとてもユーモラスです。ヒガンバナの赤色とバックの緑色の色合いも見事です。
 

優秀賞 「こんにちは」(京都市山科区・勧修寺)森川 有三

デジカメ、24〜120ミリ、F6.3、1000分の1秒、ISO200
【評】 まさにタイトル通り、コイが水中から顔出して「こんにちは」しています。狙ったのか、偶然の産物なのかは分かりませんが、写真にはこういう面白さもあると教えてくれる一枚です。

以下佳作

「フィナーレに浮かび上がる」(大津市・浮御堂)矢野 暢英

 

「朝の羽音」(綾部市・楞厳寺)島本 和美

 

「夏夜の光」(左京区・下鴨神社)土屋 哲

 

「女性鵜匠」(宇治市・宇治川)川口 喜美恵

 

「水簾に生きる」(北区・鴨川)田中 はるお

 

「花火」(大津市)小笹 剛

 

「爪痕」(長浜市・長浜八幡宮)多喜 信一

 

「アオバズク一家」(上京区・京都御苑)松林 宏

 

「渓谷」(甲賀市・鶏鳴の滝)小林 利治

 

「燃ゆる」(右京区・広沢池)谷口 敏

 
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