読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第48回結果

 12月初旬は、例年にないほど暖かな日が続きましたが、中旬になりようやく冬本番を予感させる冷え込みとなりました。葉を散らせた木々の影が、地面に長く落ちるように、これからは冬特有の光線が街中を支配します。写真は、光の芸術とも言われます。いかにうまく光を捉えるかが腕の見せ所です。
 最優秀賞は、児玉さんの「シルエット」に決まりました。夕日に染まる川辺と鳥たちのシルエットの造形美が見事に響き合っています。優秀賞には、秋の彩りを逆光で表現した西さんの「錦秋の鞍馬線」と、ドラマティックな太陽が印象的な川越さんの「朝陽(あさひ)の中へ」を選びました。いずれの写真も光の捉え方が秀逸です。
 佳作では、松浦さんの「六角堂」が目を引きました。写真下の小さな赤い和傘の一点が、重量感のある瓦屋根全体を支えています。居原田さんの「火焚祭(ひたきさい)」は、燃え上がる炎がまるで眼前に迫ってくるようです。「優美」は、佐々木さんの軽妙な作品。笠に隠された表情がなんとも魅力的です。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞 「シルエット」(長浜市・姉川河口)児玉 一樹

デジカメ、300ミリレンズ、F8、3200分の1秒、ISO1000
【評】河口で羽を休める鳥たちを水面に映った影絵のように切り取りました。それぞれに微妙に違う形の面白さがあり、夕日に染まった朱色の水辺が、作品をより印象的に仕上げています。
 

優秀賞 「錦秋の鞍馬線」(京都市左京区貴船)西 正幸

デジカメ、15ミリ、F13、400分の1秒、ISO640
【評】青空をバックに、赤と朱、黄色の紅葉のコントラストが見事です。さらには、太陽のきらめきと電車をクロスさせ、隙のない画面構成としています。季節感、場所感もよくわかります。
 

優秀賞 「朝陽の中へ」(大津市・琵琶湖大橋西詰)川越 久聖

デジカメ、100〜400ミリ、F18、2500分の1秒、ISO100
【評】ドラマチックな瞬間を望遠レンズで大胆に切り取りました。太陽と重なった車と自転車をこぐ人の動感が写真のアクセントとなっています。見慣れた風景も、条件次第で別の表情に見える瞬間があるという好例です。

以下佳作

「火焚祭」(伏見区・伏見稲荷大社)居原田 晃嘉

 

「六角堂」(中京区)松浦 謙悟

 

「優美」(上京区・京都御苑)佐々木 彦三

 

「私きれいでしょ!」(西京区・小畑川)上前 圀夫

 

「庭先のハーバリウム」(京丹後市)木下 守

 

「燃ゆる秋」(左京区・真如堂)深井 征子

 

「風のいたずら」(滋賀県竜王町)松村 信吾

 

「争奪戦」(右京区・広沢池)伊藤 幸太郎

 

「秋の渓流」(南丹市園部町・るり渓)田中 はるお

 

「コスモス咲く大原女の小径を行く地元の子供たち」(左京区大原)夏間 茂

 
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