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五輪選手も輩出、女子ソフトの名門チーム今春限り 少子化で

練習に励むホワイトビッキーズの選手たち(京都市内)
練習に励むホワイトビッキーズの選手たち(京都市内)

 小学生女子ソフトボールで6度の全国優勝に輝き、五輪メダリストも生んだ京都の名門「ホワイトビッキーズ」が本年度で活動を終え、38年の歴史に幕を閉じる。少子化によるメンバー減が主な理由で、設立時から率いる中村佳代監督(74)=京都市西京区=は「心残りはない。38年続ける根気が自分にあったのかな」と充実感に浸る。

 チームは1981年、中村監督が自宅近くの子どもたちに教え始めたのをきっかけに発足し、夫の臣一部長(77)と二人三脚で活動してきた。府内各地から選手が集まり、93年に初めて全日本小学生女子大会を制した。

 「放っておいてできる子もいるが、できない子の底上げが大切」と中村監督は丁寧な指導を心がけたという。下半身を鍛える走り込みなど厳しさもある一方、リレーや愛宕山登りなど、楽しむ要素も積極的に取り入れた。

 昨夏は5、6年の計10人と少ないメンバーながら、全国大会で8強に進んだ。多くが中学で競技を続けるため、3月までは練習がある。主将の選手(12)=北区=は「チームがなくなるのはさみしいけど、別の中学に行った仲間ともライバルとして会える」と話す。

 コーチの女性(44)=上京区=は長女(12)と親子2代でビッキーズで育った。「ソフトボールと子どもが大好きな監督。競技の楽しさを教えてもらった」。OGにはシドニー五輪銀メダルの田本博子さん(44)、北京五輪金メダルの江本奈穂さん(33)もいる。田本さんは嵯峨中教諭としてソフトボール部顧問を務めており、「このチームがなければ今の自分はない。教わった言葉は、実業団選手や教える立場になっても、頭から離れない」と原点となった小学生時代を振り返る。

 中村監督は「今後は臣一部長と2人で、実業団で活躍するOGたちの試合を見に行く旅をしたい。これまで練習があって行けなかったから」と目を細めた。

【 2019年01月01日 14時00分 】

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