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MGC出場権獲得へ火花 東京五輪マラソン代表選考レース

大阪国際女子マラソンでMGC出場権を目指す福士(右、2018年11月、宮城県)と、日本選手権1万メートルで優勝した松田(左)。マラソンでも好記録をマークしている(2018年6月、山口市)
大阪国際女子マラソンでMGC出場権を目指す福士(右、2018年11月、宮城県)と、日本選手権1万メートルで優勝した松田(左)。マラソンでも好記録をマークしている(2018年6月、山口市)

 2019年9月、東京五輪マラソン代表選考レース「MGC」が本番と同じコースで行われる。女子は出場を決めている8人に加え、出場権獲得を狙って五輪や世界選手権経験者らが火花を散らしている。

 五輪の5大会連続出場を狙う福士加代子(ワコール)は、1月27日の大阪国際女子マラソンでMGC出場権獲得を目指す。「まだまだ弱い。やるしかないね」。昨年12月23日、岡山市で行われた山陽女子ロードハーフマラソンで1時間11分32秒の6位。序盤で先頭から離れたレース内容やタイムに納得していない様子だった。

 大阪国際はリオデジャネイロ五輪以来、2年5カ月ぶりのマラソンになる。五輪後はけがや不調でもがいていたが、昨夏から徐々に調子を上げてきた。11月の全日本実業団駅伝はエース区間で5位。「変な強さはある。いやらしく(前の選手に)つける強さというか」と練習の積み重ねに手応えを語る。

 大阪国際の目標はMGC出場権獲得だけではない。ワコールの永山忠幸監督は「ほかの選手にプレッシャーをかけるためにも、自己ベスト(2時間22分17秒)を狙いたい」と言う。「あとは気持ちの問題。思い切って走れるかどうか」。チームメートの一山麻緒もMGC出場を見据えており、初マラソンに向けて長い距離を走り込んでいる。

 全日本実業団駅伝で福士と競り合ったのが、すでにMGC出場を決めている松田瑞生(ダイハツ)と前田穂南(天満屋)だ。

 23歳の松田は初マラソンとなった18年の大阪国際で日本歴代9位の2時間22分44秒で優勝。その後、ベルリンでも2時間22分23秒と自己記録を更新した。腹筋まで鍛え上げ、力強い走りに磨きを掛ける。「19年はMGCしか見ていない。しっかり準備したい」

 前田は17年の北海道でいち早くMGC出場を決め、走るたびに自信を付けている。大阪薫英女学院高では無名で、都大路は一度も走っていない。だが4大会連続でマラソン五輪代表を輩出した天満屋で力を伸ばしてきた。

 MGCで競い合うチームの先輩の小原怜も「勢いがある。負けたくない」とライバル視する。前田は「周りの選手は気にならない。2時間21分台を狙いたい」。静かに闘志を燃やしている。

     ◇

 東京五輪まであと1年となる2019年が幕を開けた。第37回全国女子駅伝を前に、MGCや男子マラソンの盛り上がり、鉄剤注射問題など日本の中長距離の現状や課題を探る。

【 2019年01月07日 12時42分 】

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  • 大阪国際女子マラソンでMGC出場権を目指す福士(右、2018年11月、宮城県)と、日本選手権1万メートルで優勝した松田(左)。マラソンでも好記録をマークしている(2018年6月、山口市)
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