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7人死傷の大だこ落下事故、市職員ら3人嫌疑不十分で不起訴処分

大津地検
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 滋賀県東近江市で2015年5月に開かれた「東近江大凧(おおだこ)まつり」で大だこが落下して観客7人が死傷した事故で、大津地検は9日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された市職員ら3人について、いずれも不起訴処分とした。地検は「過失犯として刑事責任を問うに足りる十分な証拠が得られなかった」としている。

 嫌疑不十分で不起訴処分を受けた3人は、いずれも当時、警備計画を策定した市観光物産課の男性職員(46)、現場の警備責任者だった市防災危機管理課の男性職員(39)、当日に大だこを揚げる判断をした「東近江大凧保存会」の男性副会長(58)。

 滋賀県警などによると、事故は、15年5月31日午後0時35分ごろ、東近江市のふれあい運動公園で発生。縦13メートル、横12メートル、重さ700キロの大だこが観客席に落下、堺市の男性=当時(73)=が死亡し、男女6人が重軽傷を負った。県警は16年3月、落下の危険性を予見できたにもかかわらず、必要な安全対策を怠り事故を発生させた疑いがあるとして、3人を書類送検した。

 市と男性の遺族は、市側が解決金3200万円を支払うなどの内容で18年3月に和解していた。

 東近江市の小椋正清市長は「今回の刑事上の処分について結論が出されたことにより、事件に関しては一定の区切りが付いたと考える。被害に遭われた故人の御冥福をお祈り申し上げます」などのコメントを出した。事故以降、中止されているまつりの再開は未定という。

【 2019年04月09日 20時21分 】

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