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重文本殿囲む玉垣、江戸期の輝き 雙栗神社、大阪北部地震で亀裂

復元された雙栗神社の本殿を囲む玉垣(久御山町佐山)
復元された雙栗神社の本殿を囲む玉垣(久御山町佐山)

 京都府久御山町佐山の雙栗(さぐり)神社の本殿を囲む玉垣の復元工事が、このほど完了した。昨年6月の大阪府北部地震でブロック塀に亀裂が入り、氏子らが江戸中期以前の姿に戻した。

 同神社では毎年1月、農作物の豊凶を占う神事が営まれ、室町時代に建てられた本殿が、国の重要文化財に指定されている。本殿を囲む玉垣の背面は、1961年の第2室戸台風で倒壊し、江戸後期以前に設けられた木造から、ブロック塀に変更されていた。

 昨年の大阪府北部地震で、ブロック塀の3カ所に幅1センチほどの亀裂が縦に入った。倒壊の恐れがあり、周囲を立ち入り禁止にした。

 氏子らが、江戸時代の絵図などを基に以前の姿に戻した。約600万円の事業費には、府や町などの補助金を充てた。

 玉垣は高さ約1・6メートル、幅約15メートルで、色鮮やかな朱色に塗られた。竣工(しゅんこう)式が今月上旬にあり、神社の責任役員大西孝司さん(72)は「地元住民の参拝が多く、安全な神社に戻り、ひと安心。これからも地域全体でしっかりと保存したい」と話した。

【 2019年06月11日 12時48分 】

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