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「痛い!車来たよ」大津園児事故、子の心の傷徐々に 両親手記

防護柵の設置など安全対策が進められている事故現場(大津市大萱6丁目)
防護柵の設置など安全対策が進められている事故現場(大津市大萱6丁目)

 大津市の園児死傷事故は、1カ月超が経過した今も複数の園児が治療で入院している。その一人、事故で重傷を負った女児(3)の両親が14日、京都新聞社の取材に文書で応じた。心の傷との闘いを続けるまな娘の様子などがつづられていた。

 左の脚と骨盤の骨折などで女児は今もギプスをつけて入院生活を続ける。母親(36)は「少し離れると『ママー!どこー!』と泣いたり、腕を力一杯つかんで離れたくないとできる限りのアピールをします」と、今も恐怖に苦しむ様子を記した。

 社交的で自立した子だという。事故当日、自分が大けがをしているのにも関わらず、「泣いている私(母親)を見て『ママ大丈夫よ。泣かないよ』と頭をなでる姿が本当に娘らしく、逆に励まされた」という。

 しかし、心の傷が徐々に現れてきた。「ぬいぐるみを全部うつぶせにして『痛い痛い!車が来たよー!』『落ちるー!ママ助けてー!』と事故を再現するかのように遊ぶ」といい、胸が締め付けられる思いという。

 両親は、亡くなった男児と女児=いずれも当時(2)=に思いをはせ、「2人が過ごすはずだった幸せな日々を返してほしい。本当にショックで苦しい」と悲しみをつづった。女児は、亡くなった男児と仲良しで、事故時も2人で手をつないでいたという。

 女児は、2人がどうなったのか、まだ知らない。「娘は『保育園にいると思うよ』と2人のことを話しています」「保育園に行ったとき、2人がいないことに気づいて『○○ちゃんは?』と聞くかもと思うと、切ないです」と、今後も続くつらい日々への思いを明かした。

【 2019年06月14日 20時01分 】

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