出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

水のながるる 吉井勇と祇園の情緒 かにかくに祭で舞妓献花

吉井勇をしのび、歌碑に花を供える舞妓(京都市東山区)
吉井勇をしのび、歌碑に花を供える舞妓(京都市東山区)

 祇園の風情を愛した歌人吉井勇(1886~1960年)をしのぶ「かにかくに祭」が8日、京都市東山区元吉町の白川のほとりで催された。秋晴れの下、芸舞妓らが歌碑に献花した。

 「かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも 枕のしたを 水のながるる」と刻まれた歌碑の前で、午前11時から式典が始まった。祇園甲部組合の太田紀美取締、芸妓の豆まるさん、舞妓の豆沙弥さん、豆珠さんの4人が白い菊を手向け、静かに手を合わせた。

 豆まるさんらは「昨年は雨だっただけに、今年は良い天気に恵まれ、吉井先生も喜んでいると思います」と笑顔で話していた。

 吉井は東京生まれだが、晩年を京都で過ごし、「都をどり」の作詞を手掛けるなど花街とゆかりが深かった。歌碑は、友人の谷崎潤一郎らが1955年11月8日に建立し、同組合が毎年この日に式典を営んでいる。

【 2018年11月09日 08時30分 】

ニュース写真

  • 吉井勇をしのび、歌碑に花を供える舞妓(京都市東山区)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース