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斬新!VR技術使い書を公開制作 京都の白沙村荘で15日催し

ゲーム会社のスタジオで練習を重ねる上田さん(京都市中京区)
ゲーム会社のスタジオで練習を重ねる上田さん(京都市中京区)

 仮想現実(VR)技術を使い立体的な書を披露する書家の公開制作が15日午後4時から、京都市左京区今出川通白川東入ルの白沙村荘橋本関雪記念館で行われる。当日は、日本画家で書も得意とした橋本関雪(1883~1945年)の漢詩をVR書道で書き上げる。

 書家は上田晋(ひろし)さん(44)=中京区。上田さんは幼少期から書道に取り組み、中国留学を経て京都を拠点に活動する。四国大(徳島県)の非常勤講師を務める傍ら、国内外で他分野の芸術家とのコラボ作品制作にも取り組む。

 VR書道は、高さ2メートルほどのセンサーを対角線上に設置したエリア内で行う。VRゴーグルを顔に着けた上田さんが、筆の役割をする専用コントローラーで空中に一画ずつ書くと、見学者はパソコンの画面やスクリーンにカラーやモノクロで表示される作品を見ることができる。録画して後で鑑賞することもできる。

 上田さんは3年前にVR技術と出合い、東京などでVR書道の公開制作を行っている。15日の公開制作は上田さんが同館で開催している作品展「墨韻生動(ぼくいんせいどう)」の企画の一環。関雪が画室とした「存古楼(ぞんころう)」にセンサーを設置し、関雪が亡き妻ヨネを悼んだ漢詩をVR書道で書き上げる。

 現在、中京区のゲーム会社のスタジオで練習を重ねる上田さんは「従来の書のイメージを覆すと思うが、新しい書の見方を楽しんでもらいたい」と話す。

 作品展ではほかに、関雪が白沙村荘完成時に作った詩の一節を長さ約10メートルの紙に上田さんが大書した作品や、字が生まれる以前の筆遣いをイメージした連作なども陳列している。同展は30日まで。15日の入館料は2千円、通常は1300円。

【 2019年06月14日 11時00分 】

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