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心洗われる白い花 妙心寺の東林院で「沙羅の花」咲く、京都

雨露にぬれたコケの上に落ちたナツツバキの花(15日午前10時5分、京都市右京区・東林院)
雨露にぬれたコケの上に落ちたナツツバキの花(15日午前10時5分、京都市右京区・東林院)

  平家物語の冒頭に登場する「沙羅双樹(さらそうじゅ)」として知られるナツツバキが、京都市右京区の妙心寺塔頭・東林院で見頃を迎え、15日に特別公開が始まった。白い小さな花々がこけむした庭の上に転々とこぼれ落ち、涼しげな風情を漂わせている。

 ナツツバキは、朝に咲いて夕には落ちてしまうことから生のはかなさを象徴するとされ、釈迦(しゃか)が入滅した時に傍らに立っていた沙羅双樹に擬されている。平家物語では「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」と記されている。

 神戸市から訪れた女性(78)は「縁側に腰掛けて庭を眺めていると、心が洗われるようでした」と感じ入っていた。住職の西川玄房さん(80)は「生きることの大変さを感じたりゆっくりと心を落ち着けたり、それぞれの楽しみ方をしてもらえれば」と語る。特別公開「沙羅の花を愛(め)でる会」は30日まで。有料。

【 2019年06月15日 19時21分 】

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